胃が無くなる手術の日程が決まり、即手術とはいきませんでした。
やはり大きな病院ですので癌とはいえすぐには手配が出来ないということですね。
というわけで幸か不幸か、ゴールデンウィーク明けの手術まで約2週間の猶予が生まれました。今日は4/27でした。
すでに仕事は5月以降は白紙となっています。幸い保険も入っていたので収入の心配はありませんでした。
胃が無くなるまでに、何か美味しいものを食べておきたいと願うようになりました。
これから一生できなくなるであろう「焼肉食べ放題」。しかし一生できないということでは「わんこ蕎麦」の魅力も捨てがたいです。
どっちか悩みましたが現実的に考えて焼き肉の食べ放題がベストかなと思いました。福岡で椀子蕎麦が食べられるお店を探すのが面倒になってしまいました。
というわけで、近くのワンカルビで最後の宴ということになりました。当然「最後」なので飲み放題もつけちゃいました。
本当に本当に最後の晩餐でした。ちなみに明日、入院です。手術二日前とはいえ飲み放題はどうなのか?と思いましたがおそらく人生最後の飲み放題なので勘弁してください。などと思ったりしてました。
「そんなおおげさな・・」と思いますよね。自分でもそう思ってました。
しかし悲しいことに、手術した後私の味覚が変わってしまいました。ビールが全く美味しくなくなりました。
と言うかアルコール全般が「美味しい」と感じなくなったのです。
今思うと本当にあの日のワンカルビの楽しさは言葉では言い尽くせないです。
とても幸せだった夜でした。知らない人も居るかもですが、「幸せって無くなってから気付くもの」なのです。
本日はこのあたりで失礼します。